平成31年3月3日(日)第二回公開市民講座「くちの終い方~寝たきり・認知症になる前にすること、なったらすること~」

午前9時より大宮歯科医師会において、菊谷武日本歯科大学教授の講演が行われました。

ひな祭りの日、朝から雪でも降るのかと思うくらい寒く冷たい雨が降っていました。
こんな日だとご高齢の方などはキャンセルされるのかなと思っていましたが、足元の悪い中、多くの方が足を運んでくださいました。中には濡れながら自転車でいらしたご婦人もいました。

講話では、口腔機能が段々と衰えてくることを認識している人が意外と少ないこと。
例えば、義歯を入れている方が最近、噛めない噛めないと、歯科医院に通ってくる。実は原因が義歯ではなく、この方の口腔機能が落ちていて上手く噛めないケースもあります。高齢化が進むとともに多くなる現象との事。歯科医にとっては少しホットするお話しでした。年を取っても8020、自分の歯で食事が摂れる、それはとても良いことです。

体の衰え→口腔機能の低下→舌機能の低下→肺炎→天国??地獄??

元気なうちは全く気が付かないが、舌の機能を先生のお話を聞き改めて知って勉強になったと、アンケート結果に多くの方が書かれていました。
それもそのはず。日頃は舌のことなど考えてもみなかったのに、ある芸能人のニュースで耳にすることが多くなり、改めて、自分の舌を鏡で見た方も多いのではないでしょうか。
口の中の機能低下は体に比べてゆっくりペースであることも、おはなしを聞きながら頷かれていました。

最近、機能低下している子供達を多く見受けます。まだまだ人生は長いのにこの子達の将来はどうなるのであろうか?
口腔危機をも感じながら、聴講させていただきました。

栗原道恵 記